2008年02月19日
和紙を漉く (土佐典具帖紙) 5
「流し漉き」で漉きあげた和紙は 薄くても とっても丈夫
昨年のブログでご紹介した 高知県を産地とする和紙 「土佐典具帖紙」は
「蜻蛉(かげろう)の羽」と称され 手漉きの和紙では 世界一薄くて丈夫
な紙と言われています。
この技術は 国の重要無形文化財にも指定されているんです。
数年前に訪れた 高知県伊野町。
ここには 典具帖紙の紙漉き職人として 人間国宝に認定された
濱田幸雄さんがいらっしゃいます。
紙を漉いているところを見せていただけるというので 訪ねました。
残念ながら 濱田さんは体調を崩され お会いできなかったのですが
その技を受け継ごうと努力されているお孫さんが
「まだまだ 未熟ですが・・・」と言いながら
紙漉きを見せてくださいました。
水と樹皮の繊維 そして「ネリ」であるトロロアオイを しっかりと攪拌します。


何度漉いても同じようにあがる 激しい水の動きが とっても綺麗で
感動しました
